帯状疱疹ワクチン(シングリックス)💉
最近テレビCMでよく見かける「帯状疱疹ワクチン」ですが、当院でも帯状疱疹予防ワクチン『シングリックス』の接種を開始しました💉
帯状疱疹とは水痘帯状疱疹ウイルスによっておこる病気で、顔面・頭皮・背中・脇腹・太ももなどに痛みを伴う皮膚病変を生じます😱
当医院にもお電話で帯状疱疹の患者様からピリピリ、ビリビリした痛みがあって辛いといった予約を受けます☎️
水痘帯状疱疹ウイルスは水ぼうそうを起こしますが、小さい時にかかって治った後も神経節に潜んでいます。
高齢になり何らかの原因によって免疫力が低下すると、ウイルスが活性化し帯状疱疹を発症します
早めに抗ウイルス薬の注射か内服を行えば後遺症も軽くすみますが、発見が遅れ治療開始が遅れると皮膚病変や神経痛がひどく残ってしまうこともあります
このように帯状疱疹は一度かかってしまうと治癒するまで長い時間がかかり、また神経痛が残った場合は日常生活に支障が出てしまうこともあります
現在は、50歳以上の方は帯状疱疹を予防するためのワクチンを接種することができます
これまでは水ぼうそうの予防にも使われている水痘生ワクチンが使用されてきましたが、2020年より、新たに不活化ワクチンである『シングリックス』という薬剤が発売となり、当院でも接種が可能です
🌟接種の間隔と回数
『シングリックス』は2回の接種が必要となります
1回目と2回目の間隔は、基本的に2ヶ月空けますが、遅くとも6ヶ月以内に行います。
🌟予防効果
帯状疱疹に対する予防効果は、従来型ワクチン50%程度なのに対して、『シングリックス』は97%と非常に効果が高いです💉
また、従来のワクチンはウイルス活性を弱めた”生ワクチン”ですが、『シングリックス』は病原性をなくしウイルスの一部のみを使用した”不活化ワクチン”となるので安全性も高く、免疫力が弱った方にも接種が可能です。
効果持続期間は、生ワクチンが5年程度に対して、『シングリックス』は現時点で9年以上免疫が持続することが分かっています。
🌟副反応
『シングリックス』は筋肉注射ですが、副反応としてワクチン接種による免疫反応のため注射部位(上腕三角筋部)の痛みや腫れがあらわれます。
しかし多くは3日以内に治まります
これは、体内で強い免疫をつくろうとする仕組みが働くためと考えられます。
🌟接種後の注意点
接種後30分程度は安静にしていましょう。接種当日は激しい運動を避け、注射部位を清潔に保って下さい。
接種当日の入浴は差し支えありません🛁
注射部位の異常な反応や体調の変化を感じた場合は、すぐに医師の診察を受けて下さい。
🌟予防接種を受けることができない方
明らかに発熱(37.5℃以上)している方、重い急性疾患にかかっていることが明らかな方、過去にこのワクチンの成分によってアナフィラキシーを起こしたことがある方、その他、医師が予防接種を受けることが不適当と判断した方は接種を受けることはできません。
🌟ワクチンとの接種間隔
新型コロナウィルスワクチンを接種した後、2週間の間隔を空ければ帯状疱疹ワクチンを接種できます。
なお、『シングリックス』の場合インフルエンザワクチンの接種間隔に制限はありません。
🌟予防接種を受ける前に、医師への相談が必要な方
心臓血管系・腎臓・肝臓・血液などの基礎疾患のある方、予防接種で接種後2日以内に発熱もみられた方、全身性発疹などのアレルギーを疑う症状がみられた方、過去にけいれんを起こしたことのある方、過去に免疫不全と診断された方、近親者に先天性免疫不全症の方がいる方、このワクチンに含まれている成分に対してアレルギーを起こすおそれがある人、血小板が少ない方や出血しやすい方、妊婦または妊娠している可能性がある人、授乳中の人は医師にご相談下さい
🌟接種価格
1回¥22,000(税込)
『シングリックス』は接種費用が高額となりますが、帯状疱疹と帯状疱疹後神経痛の両方に高い予防効果が期待できます。
帯状疱疹にならないための予防法として、是非ワクチン接種をご検討ください💁
ご希望の患者様は事前にお電話でご予約をお願い致します☎