水素について
初めまして、みやび形成外科 院長の山田です。
このブログでは、最近のトピックスや様々な施術について実際の所をお伝えしていきたいと思います。
今回は水素についてのお話です。
最近水素は、某有名女優(藤○紀○)が飲んでいる水素サプリメントとしてテレビでも取り上げられたように水素水や吸引・サプリメント・化粧品など様々な形で提供されるようになりましたが、どんな効果があるのか、またホントに効果があるのか疑問に思っている方は多いと思われます。
水素の一番の効果は抗酸化作用で、体に有害な活性酸素を除去してくれる事です。
人が生きていくためのエネルギー源は、細胞内にあるミトコンドリアで酸素を利用して作り出されていますが、その副産物として活性酸素が発生してしまいます。活性酸素とは生きていく限り付き合っていかなければならず、紫外線・排気ガス・アルコール・ストレスなど様々な環境下で更に発生が増大します。
活性酸素はウイルスや細菌を退治したり、血管を作ったり拡張したりと体に必要な役目も担っていますが、加齢と共に生体内のSOD・カタラーゼなどの抗酸化酵素が減少すると活性酸素が増えすぎたり、金属イオンとの反応で酸化力が増強して細胞や遺伝子を傷つけるヒドロキシラジカル(悪玉活性酸素)に変身します。このヒドロキシラジカルを抑えることが病気予防やアンチエイジングになると考えられています。
水素はこのヒドロキシラジカルを選択的に除去し、無害な水として排出します。水素はあらゆる物質の中で最も小さく軽くて拡散性があるため、体の隅々まで届く有用な抗酸化物質で、ビタミンCやビタミンEなどの抗酸化物質とは異なって細胞内の核やミトコンドリアへも簡単に到達できますし、血液脳関門も通り抜けるため脳保護効果も期待されています。
水素は最近では抗酸化作用だけでなく抗炎症作用や抗アレルギー作用も報告されており、臨床応用では糖尿病・高血圧・動脈硬化・パーキンソン病・リウマチなどの改善効果が期待されていますので、理想的な選択的抗酸化作用を有する水素を使用した臨床試験が大学病院など様々な医療施設で始まっています。
クリニックレベルでは点滴・サプリメントを中心とした治療が行われ、特に疲労回復やアンチエイジングに効果が認められています。
私もサプリメントを試してみました。最初は飲んだ次の日が何となく体が軽いような感じがしても気のせいかと思っていましたが、お酒を飲んでも二日酔をしなくなったり、続けていると飲まない日と明らかな差を感じるようになり、これほど早く効果を感じられるとはちょっとびっくりでした。
患者さんからは、「風邪を全くひかなくなった」「疲れなくなった」「肌の調子が良くなった」など様々な効果を感じていただいています。
水素水はどんなに高濃度でもすぐに体から抜けてしまうようですが、サプリメントは腸で溶けてゆっくりと水素を発生するため、長時間体にとどまって効果を発揮するようです。
当院ではまだサプリメントの扱いしかありませんが、更に高濃度で体内に入れることの出来る点滴も準備中です。